【鳥】
水辺にいる“鳥”は、文様の世界においては多くの場合“千鳥”を意味します。
「千鳥格子」といった現代でも使われる文様のモチーフ、“千鳥”。
昔は水辺に集まり群れる、小さくて可愛らしい鳥のことを総称して“千鳥”と呼んでおり、
数々の歌にも詠まれてきました。
古くから日本人に親しまれてきたこの文様は、
水の上を滑らかに飛ぶ鳥の羽ばたきを感じさせます。
【蝶】
中国では「蝶」を「ディエ」と読み、
80歳を意味する「耋」と同じ発音であることから
長命の意味合いを持つ回生と復活のシンボルとして吉祥視され、
また日本では「源氏物語」など、
美しさ、優しさ、舞い遊ぶ姿の可憐さなどから
数々の歴史的な文学で描かれています。
毛虫や青虫から蛹になり、そして美く華やかな姿になる“蝶”。
吉祥模様として、器にさりげない華やかさを与えます。
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