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1919年 山田孝之助が日本橋に『山田漆器店』を
創業。京都の漆器屋で修行を積み、その雅やかな
漆器に魅了された一代目。

それから、95年もの年月を経て、四代目の現在。
私たち「漆器 山田平安堂」がその間、変わらず
持ち続けてきたもの…

それは食器という日用品でありながら、
使って頂くお客様お一人お一人の生活を
華やかに彩り、平安堂の漆器を使って頂くことで
日常の瞬間を特別に演出したいという想い。


数十年の年月を経た平安堂。
新春に向けて、
私たち宮内庁御用達「漆器 山田平安堂」だからこそ
ご紹介させて頂きたい逸品があります。


“熨斗蒔絵(のしまきえ) 三段重”
平安堂に熨斗蒔絵あり…
そんなふうに伝えられてきた熨斗蒔絵。

膨大な工程。
熟練の蒔絵師をも「
挑戦の領域だ」という蒔絵の技術。
蒔絵だけで2ヶ月近くかかるという膨大な製作期間…。

塗部という漆器の芸術家たちが作り上げる“雅の世界”。

お重箱は代々そのご家庭を見守り、お正月という
ハレの席を一層華やかな空間へと変えてくれる、
人を魅了する食器です。

だからこそ
平安堂が誇り、守り、受け継いできた想い、
技術の全てをかけて、私たちは
こちらのお重箱をご紹介させて頂きます。



お重箱。
それは、古くから新年を迎えるという習わしを大切に
暮らしてきた私たち日本人にとって、特別な一家の器。

手にするたびに身が引き締まる思い。
時を重ねてより深みを増した塗りの色合いは、
代々、守り、受け継がれていくごとに
ますます我が家の食卓の“顔” としての存在感を
増していくように思います。

平安堂が来春に向けてお贈りするこの作品は、
“歴史が刻まれていく我が家の宝飾品”



守り、受け継いでいくもの。
それに必要な要素は何でしょう。

価値?品格?名誉?…
考える人によって異なるものかもしれません。

ですが、私たち平安堂が考えるたった一つの要素、
それは
“見る人誰しもの心を魅了する…一瞬を演出できること”

平安堂一代目が雅やかな漆器に魅了された…
その一瞬と同じような時を感じていただけるような
一つの宝飾品。

生活が和から洋へと変わっても、そしてこれから
変化し続けてもなお、 見る人誰しもの心を魅了する…
一瞬を演出できる器。

それが、 「熨斗蒔絵 三段重」です。




↑マウスをあてると、製作途中(蒔絵を施す様子)をご覧いただくことが出来ます

都心から数時間離れ、
まるで喧騒から逃れるかのようにひっそりと佇む山間。
そこに平安堂が皇室や外務省を通じて各国の
大使館へも贈られる漆器の製作を担う塗部たちの
工房があります。

木地師、塗り師、蒔絵師…
どの塗部からも数十年の時を漆器にかけてきた…
そんなプライドを感じる工房。
何かに没頭し、前人の残した素晴らしいものを継承する
ということは、人間に「霊的な誇り」さえもたらすのかも
しれません。

その中でも、この熨斗蒔絵三段重の製作にあたっては、
蒔絵師の存在、蒔絵師の卓越した技量に誰しもが
驚かされることとなりました。

左の写真は、蒔絵師が今年の春に図案としておこした
熨斗蒔絵。

一級の木地師、塗り師たちから手渡された重箱に
塵一つたつことの許されない静寂な工房で、
描いては乾燥…を地道に繰り返す。

平安堂に熨斗蒔絵あり…
そう伝えられてきた通り、「熨斗蒔絵三段重」は
そう言われるだけの膨大な時と多くの技量、
そして、塗部たちのプライドを感じる逸品です。


【 平 安 堂 の 「 熨 斗 」 文 様 】

熨斗という意匠、その中に散りばめられた、梨地や
蒔絵の技法は、この道数十年の蒔絵師も初めて
目にするほどの緻密な蒔絵だという。


熨斗
古くから高級保存食として贈られていたアワビの
製造過程の 「伸す」作業が始まりと言われる
【 熨斗(のし) 】それが形式化して贈り物の「印」となり、
「飾り」になりました。


熨斗の文様には、均整の取れた「 束ね熨斗文 」
という文様と、束ね熨斗が跳ね上がったり
絡み合ったりし、威勢のよさから江戸っ子たちの
評判を呼んだ「 暴れ熨斗文 」という種類があります。

その両方の特徴を併せ持った平安堂の「熨斗」は
彩り豊かで晴れやかな絵柄の帯を象った
平安堂らしい大変優美で華麗な印象を私たちに
与えてくれます。


平安熨斗
いつの頃からか、親しみを込めてそのように
呼んでくださる方もいらっしゃる平安堂の誇る
「熨斗蒔絵」。

一つ一つに多くの時間を費やし、熟練の塗部により
丁寧にお作りさせて頂く作品だからこそ、
熨斗蒔絵の細部に施された銀粉蒔絵や、梨地などの
時を経て変わっていく技法の良さも十分に味わって
頂けるのではないでしょうか。


熨斗蒔絵の一部。

金粉、銀粉、色漆…と古典の意匠に合わせた鮮やかな色合いを楽しむことが出来る。

銀粉蒔絵部分はご使用頂く内にお色目が変化いたします。


蝋色(ろいろ)塗りという漆器の技法を
皆さんはご存知ですか?

それは、器の表面を炭で研ぎ、
油を含まない黒又は色のついた漆を塗り立てし
表面を研いでから摺り漆を数回行い、
そして最後になたね油と鹿の角粉などを使い、
手作業で磨き仕上げを行う技法。

※摺り漆とは、
生漆を布や綿などで木地に摺りこみ、ムラになっている余分な漆を
紙でふき取り乾燥させる作業のことです。


蝋色塗りの特長、それは 蝋のような
しっとりとしたツヤのある深みの有る仕上がりになること。


漆の表面を鏡のように美しく仕上げるために
職人が長い経験とカンをいかしながら、
一つ一つ丁寧に仕上げていきます。


炭を焼く職人も減少してしまった現在では
大変貴重な仕上げとなります。

このお重箱にも、蝋色塗りの技法を使用しています。
そのため、吸い込まれるように深い、
独特の深い黒さが美しい漆器が生まれるのです。


↑上の写真は蝋色師が蝋色塗りを施す際に用いる専用の炭「蝋色炭」

□■□■□■□■ご注意(必ずお読み下さい)□■□■□■□■

ご注文後のお客様都合での
キャンセル・返品はご遠慮頂いております。


そのため、お支払いは
・現金前払い
・クレジットカード

のみとさせて頂いております。

また、ご注文を頂いてから素材の手配、制作を致しますので、
お届けまでにお時間を頂いてしまいます。

一点一点、平安堂を代表する塗部がお作りする
お重箱のため一度のご紹介に限りがありますことを
どうぞご了承ください。

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左の写真は、熨斗蒔絵の一部。

朱、青、白、緑…などの色鮮やかな色漆、
金・銀粉をふんだんに用いることで、
見る人の心を魅了する瞬間を作り上げる。

写真最下部には、梨地という
漆を塗った上に梨地粉を蒔き、
梨地漆で固めた上を平らに研ぎ出す技法を
丁寧に施している。


熨斗蒔絵の中には、
伝統的な吉祥な絵柄が細かに描かれている。

梅、松、菊、葵、鳳凰、流波…
と思わず見入ってしまうほど。

特に、塗り上がったばかりの今だから純粋な
輝きを見せる 菊の銀蒔絵部分は必見。

これから時を経て、錆と共に感じることの出来る
銀蒔絵のあじも、楽しみな仕上げとなる。









【宮内庁御用達 漆器 山田平安堂】
【継承工房】熨斗蒔絵 三段重

商品番号 ju-noshimakie
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販売価格 ¥ 1,980,000 税込



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