箸の置き方のマナーとは?正しい向きや箸置きがないときの作法までやさしく解説

普段は何気なく置いているお箸ですが、おもてなしのテーブルを整える際や、子どもに教える際などに、「正しい置き方はどうだったかしら」と、ふと気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また会食やお祝いの席、目上の方とのお食事の前には、箸の向きや置き場所、置き方などの細かなマナーをあらためて確認したいといった場合もあるかもしれませんね。
こちらでは、箸置きを使った基本の置き方から、食事の場面ごとの置き方の違い、箸置きがないときの対処、避けたい所作まで、順を追って丁寧にご紹介いたします。
一つひとつの所作の意味を知っていただくことで、日々のお食事がより心地よいものになりましたら幸いです。
宮内庁御用達 漆器 山田平安堂

創業1919年の漆器専門店・山田平安堂。
ハレの日の器から、日常の食卓を彩る器まで、ライフスタイルに合わせて楽しめる漆器をご提案。
他にも、記念品や大切な方への贈り物など、法人様をはじめ個人的なギフトまで、国内外問わず広くご愛用いただいております。
箸の置き方に心を配りたいのはなぜ?

箸の置き方には、単なる見た目の整えだけでなく、日本で古くから大切にされてきた縁起や、食べ物への感謝の気持ちが込められています。
お箸はもともと、神様へのお供えを取り分ける神事の道具として使われてきました。
その名残から、箸先を清らかに保ち、粗末に扱わないという心づかいが、置き方のマナーとして現代に伝わっています。
また、食事の途中で箸をきちんと置く所作には、料理を丁寧に味わう心や、同席の方への心配りが現れます。
背景を知っていただくことで、お子様やお孫様にお伝えする際にも役立つのではないでしょうか。
基本の箸の置き方——正しい向きと位置
まずは、もっとも基本となる箸置きを使った置き方から整えてまいりましょう。
向きと位置には、それぞれ理にかなった理由がございますので、意味とあわせて覚えていただくと自然と身に付きます。
箸先は左に、横にそろえて置く

お箸は、体と平行になるように横向きにし、箸先を左に向けて置くのが基本です。
箸置きは、器の手前、少し左寄りに用意し、その上に箸先側をのせるように置きます。
箸先を左に向けるのは、右手で取り上げやすく、箸先が同席の方へ向かないための心配りとされています。
和食の配膳では、お箸を膳のいちばん手前に横一文字に置くのが伝統的な形です。
縦に置いたり、箸先を右へ向けたりする形は、日本の食卓では基本から外れるとされていますので、横向き・箸先左を目安としていただくのが良いでしょう。
箸置きに置くときのちょっとした心得
箸置きにのせる際は、箸先と箸置きの端をぴったり合わせるのではなく、箸先を箸置きから二〜三センチほど出して置くのが、美しく衛生的とされています。
口をつける箸先を箸置きに触れさせないための、さりげない心づかいです。
二本の箸先はきれいにそろえ、ばらつかないように整えます。
箸先がそろっているだけで、食卓全体が整った印象になりますから、おもてなしの際には意識するようにしましょう。
食事の場面で変わる、箸の置き方
じつは、箸の置き方は「食事の前」「食事の途中」「食事の後」で、少しずつ意味合いが変わってまいります。
場面ごとの違いを知っておくと、会食の席でも迷わずに済みます。
それぞれの場面での置き方を、下の表に整理いたしました。
あくまでもひとつの目安として、日々の食卓の参考にしていただけましたら幸いです。
| 場面 | 置き方 | 心づかいのポイント |
|---|---|---|
| 食事の前 | 膳の手前に横向き、箸先を左にそろえて置く | 箸がばらつかないようにぴたりと揃える |
| 食事の途中 | その都度、箸置きに戻して横向きに置く | 器の縁に渡す「渡し箸」は避けたい所作 |
| 食事の後 | 箸置きに戻し、箸先をそろえて横向きに置く | 割り箸は箸袋に戻すと箸先が隠れて美しい |
一口ごとにお箸を箸置きへ戻すと、所作が落ち着いて見えるだけでなく、料理をゆっくり味わう時間にもつながります。
食後は、箸先が汚れていることも多いものですから、割り箸であれば箸袋にそっと戻していただくと、より整った印象になります。
箸置きがないときの、スマートな置き方
外食の際やお弁当の席など、箸置きが手元にないこともあるのではないでしょうか。
そのようなときも、ちょっとした工夫で所作を整えることができます。
もっとも手軽なのは、箸袋を折ったり結んだりして、簡単な箸置きを作るという手です。
箸袋がない場合には、お盆やお膳の左端に箸先を少しのせるように置く方法もございます。
器の縁に箸を渡して置く「渡し箸」は、一見きちんとして見えますが、食事を終える合図と受け取られることがあるため、途中では控えるのが望ましいとされています。
割り箸を割ったあとの袋は、折りたたんで箸置き代わりにすると、卓上もすっきりと整います。
ご自宅でも、小さな箸置きをひとつ用意しておくと、こうした所作が自然と身に付くかもしれません。
置き方で避けたい所作——渡し箸・立て箸
箸の置き方にまつわる所作の中には、マナー違反とされる「嫌い箸(きらいばし)」に数えられるものもございます。
すべてを気にする必要はございませんが、代表的なものを知っておくと、ふとした所作を見直すきっかけになります。
| 名称 | どんな置き方 | 避けたい理由 |
|---|---|---|
| 渡し箸 | 器の縁に箸を渡して置く | 食事を終える合図と受け取られるため |
| 立て箸(仏箸) | ご飯に箸を突き立てて置く | 故人に供える枕飯を連想させるため |
| ねぶり箸 | 箸先をなめてから置く | 見た目に美しくないため |
| 逆さ箸 | 取り分けの後、上下を返して戻す | 手で触れた側で料理に触れ、不衛生とされるため |
こうして見てまいりますと、いずれも「箸先を清らかに保つ」「同席の方を思いやる」という一点に通じています。
細部の完璧さよりも、根底にある心配りを意識していただくことで、置き方の所作は自然と整っていくのではないでしょうか。
箸の置き方に関するよくあるご質問

箸の置き方について、よくある質問をまとめました。
日々のお食事の中で迷われたときの参考にしていただけましたら幸いです。
Q1.左利きの場合も、箸先は左に向けるのでしょうか?
伝統的な作法では、利き手にかかわらず箸先を左に向けるのが基本とされています。
とはいえ、左利きの方が取り上げやすいよう、無理のない範囲で置いていただくのも、ひとつの考え方です。
あらたまった席では基本の向きを、ご自宅ではお使いになりやすい向きをと、場面で使い分けていただくのが良いでしょう。
Q2.お箸を縦に置くのは、マナー違反になりますか?
和食の配膳では、お箸を横向きに置くのが基本の形とされています。
縦に置く形は、洋食のカトラリーに近い置き方で、和の食卓では基本から外れると考えられていますが、たとえば同じ食事の中でカトラリーと箸を一緒に使う際などには並べて置くこともございます。
お箸を縦に置くことに違和感がある場合は、箸は横向き、カトラリーは縦向きに置くのでもかまいません。
Q3.洋食器と和食器が並ぶ席では、どのように置けばよいでしょうか?
近年は、和洋の器が一つの食卓に並ぶ場面も増えてまいりました。
先述の通り、カトラリーレストに並べて置くか、もしくはお箸は横向き、カトラリーは縦向きに置くのでも問題ありません。
箸置きと一緒に揃えて使えるカトラリーレストを用意しておくと、食卓に統一感が生まれるのでおすすめです。
Q4.箸置きは、どのように選べば良いのでしょうか?
毎日の食卓には、洗いやすく扱いやすいものが向いております。
来客やお祝いの席には、季節や縁起にちなんだ意匠を選ぶと、食卓に華やぎが添えられます。
用途に合わせていくつか揃えておかれると、場面ごとに楽しんでいただけるのではないでしょうか。
美しい所作に寄り添う、山田平安堂の箸と箸置き
宮内庁御用達の漆器専門店・山田平安堂では、日々の食事をもっと心豊かに楽しんでいただくための箸と箸置きをご用意しております。
美しい置き方や心配りは、道具を丁寧に選ぶことからも自然と育まれてまいります。
とりわけ箸置きは、ひとつ食卓に加えるだけで、正しい所作が身近になる小さな存在です。
ご贈答には、熨斗(のし)およびラッピングを無料で承っておりますので、お祝いや記念の品としてもどうぞお気軽にご利用くださいませ。
※表示価格は2026年9月現在のものです。
思わず笑顔になる、愛らしいお多福の箸置き
商品名:箸置 お多福(5個組)
価格:3,850円(税込)
福を招くとされる「お多福」をかたどった、愛らしい箸置きの5個組です。
毎日の食卓で箸置きを使う習慣ができることで、箸先をそろえて置く所作も自然と身に付いてまいります。
日々の食卓にはもちろん、来客の多いご家庭や、ちょっとした贈り物としてもお選びいただけましたら幸いです。
箸置きとしてもお使いいただけるカトラリーレスト
商品名:4Wayカトラリーレスト 朱銀彩
価格:6,600円(税込)~
パーツの組み合わせ方で、箸置きにもナイフフォークレストにもなる、四通りの使い方ができるレストです。
和洋の器が並ぶ食卓でも、お箸とカトラリーをすっきりと整えていただけます。
自在なテーブルセッティングを楽しみたい方や、おもてなしの席を大切にされる方におすすめです。
手元がほんのりと明るくなる、白檀塗の細身箸
商品名:細身箸 白檀散らし
価格:4,950円(税込)~
箔の上から漆を重ねる「白檀塗(びゃくだんぬり)」という技法で仕上げた、艶やかな漆塗りの箸です。
持ち手にほどよい細みがあり、手になじんで料理も扱いやすい形に仕上げております。
箸置きにそろえて置いたときの佇まいも美しく、ご夫婦やご家族の普段づかいから贈り物まで、お選びいただけましたら幸いです。
豊かな実りを願う、天削の塗箸
商品名:天削箸 豊穣
価格:7,700円(税込)~
国産のヒバの木から、一本一本丁寧にお仕立てしている塗箸です。
豊かな実りを表す黄金の稲穂を描き、毎日の食事の時間が心豊かなものになりますようにという願いを込めています。
同じデザインのランチョンマットとあわせて揃えると、より華やかなテーブルセッティングをお楽しみいただけます。



























































