山田平安堂の漆器の小椀を手に持っている

まだ小さなお子様の手にも馴染む、小さめのサイズのお椀。

古くから日本では『一生涯、食べ物にだけは困らないように』と願いを込めて行われるお喰初め(おくいぞめ)の儀式で漆器が使われてきました。もちろん漆器の見た目の華やかさもありますが、赤ちゃんが使っても安心な漆の抗菌性もまた、子ども用の食器として漆器が使われ続けてきた理由でもあります。

小椀(こわん)とは。子ども用の食器に漆器がおすすめの理由。

もみじの手にも例えられるような、小さく可愛らしい子どもの手。お椀をしっかりと手に持って、お食事を頂くための小さなお椀が小椀(こわん)です。

子ども用の食器として選ぶ以上、実際にお口に触れる食器には、まず安心なものを選びたいもの。天然の素材である木材と漆を使用した漆器の小椀は、『一生涯、食べ物にだけは困らないように』と願いを込めて行なう、お喰初め(おくいぞめ)の儀式をはじめ、日本では子ども用の食器としても漆器が使われ続けてきました。

近世以降、漆は、身の回りのさまざまな家具、調度、汁器に塗られ、日常生活になくてはならないものとなった。(中略)塗りものが浸透したのは、その機能性と装飾効果ゆえである。漆は、人々のくらしに豊かさを添えるものであり続けた。

国立歴史民俗博物館『企画展示 URUSHIふしぎ物語 -人と漆の12000年史-』(歴史民俗博物館振興会、二〇一七)一二〇頁

漆器なら、口に触れても安心。

山田平安堂の漆器の小椀、端午の節句

まだ洗剤もない時代から、お椀を直接口に触れてご飯を頂く日本人が愛用してきた漆器。抗菌性に優れているので、赤ちゃんや子ども用の器としても、安心してお使い頂けます。

漆は接着剤や塗料としての機能を有していて,しかも抗菌性があると言われているがこれについて詳細な研究例はない。そこで漆膜について大腸菌群を使って抗菌性を調べた。また漆器関連物質として数種のプラスチックおよび22種の木材について抗菌性を調べた。その結果漆膜,フェノール樹脂およびヒノキ類に抗菌性が認められた。これら材料に共通している分子構造はフェノール性の水酸基を有することであり,抗菌I性は水酸基に起因すると結論した。

小川 俊夫、大出 直高(2007)「漆膜および関連材料の抗菌性」、『日本接着学会誌』 vol.43 No.6、 225、一般社団法人 日本接着学会

子どもの手にも嬉しい、軽さと断熱性。

漆を塗る前の木製のお椀

陶器やプラスチックの食器が主流である昨今、お味噌汁の器だけは木製という方も多いのではないでしょうか。熱々の汁物を入れても熱くない、木材の断熱性。肌なじみの良い優しい手触りは、食器を手に取る日本特有の食生活ならではの大事なポイント。

また、木製のお椀は陶器のものと比べ、一般的には1/2ほどの軽さであることも特徴です。お椀を持っても手が疲れにくいので、小さいお子様でもお椀を手に持ってご飯を楽しむことができます。

おすすめの漆器の小椀

ここからは、おすすめの漆器の小椀をご紹介いたします。お子様にとっての初めてのお椀として、出産祝いなど贈り物にもぴったりです。

【山田平安堂】小椀(Babyスプーン付き)

【山田平安堂】小椀(Babyスプーン付き)

「お気に入りのお椀」がきっと見つかる、5色の中から選べる小椀。シンプルなデザインは、お子様はもちろん、食の細い方やご年配の方にもおすすめ。

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【山田平安堂】干支小椀(Babyスプーン付き)

【山田平安堂】干支小椀(Babyスプーン付き)

お子様の生まれた年の干支を選ぶことができる、木製漆塗りのお椀。職人が1つ1つ手描きで絵を描く漆器のお椀なので、干支の柄はもちろん、お名前を入れることが出来る、オーダーメイド感覚が嬉しい。

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【山田平安堂】小椀 端午の節句(Babyスプーン付き)

【山田平安堂】小椀 端午の節句(Babyスプーン付き)

端午(たんご)の節句のお食事にぴったりの小椀。柄は兜か鯉のぼり。高台(お椀の底の部分)を2mmほどと低くすることで、お椀が安定する作りに。

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まとめ

末永くお使い頂ける漆器。
赤ちゃんが成長したあとも使えたり、大人用の器としても使えたり、お贈りするご家庭の日常に自然と寄り添い続けてくれるような一品をお探しくださいませ。