【二十四節気】夏至(げし)とは?2025年はいつ?風習や食べ物、七十二候を解説します

夏至(げし)は、日本の季節の目安になる二十四節気のひとつ。
一年の中で昼の時間がもっとも長く、夜の時間がもっとも短い日のことを指します。
2025年の夏至は、6月21日(土)。
こちらでは夏至の意味や、日本と世界の夏至の習慣、七十二候などをお伝えします。
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夏至は「1年で1番昼が長い日」

夏至(げし)は1年で1番「昼の時間が長い日」のこと。
冬にやってくる、太陽が出ている時間がもっとも短い日「冬至(とうじ)」の逆で、夏至の日には太陽が出ている時間がもっとも長くなります。
現代の暦では、夏至は毎年6月20日~22日の間のいずれかの日。
地球が太陽の周りを一周するのにかかる時間が、1年365日と少しだけずれているため、年によって日付が変わります。
2025年の夏至日は、6月21日(土)。
また、6月21日からはじまる約15日間のことも夏至と呼びます。
夏至にまつわる風習
ここからは、夏至にまつわる風習や文化についてお伝えいたします。
日本における夏至の風習

冬至には、無病息災を願い「かぼちゃを食べる」「柚子湯に入る」などの風習がありますが、夏至にはあまりそういった全国で広まっている風習はありません。
理由には諸説ありますが、日本における夏至は梅雨の時期と被っていることから、あまり太陽のイメージがないことや、夏至から半夏生(7/2頃~7月7日頃)までの約2週間は農作業の繁忙期であったことから、お祝いをする文化が育たなかったと考えられています。
夏至にまつわる日本のお祭りで一番有名なのは、伊勢の「夏至祭」。
この季節には伊勢の縁結びのシンボルでもある夫婦岩の間から日が昇る様子を見ることができ、夏至の朝にはみそぎが行われます。
また、地域によっては夏至日から半夏生のころに、冬瓜やタコ、半夏生餅といった食べ物を食べる習慣もあります。
半夏生餅は、ちょうど収穫したばかりの麦と、お米を混ぜて作るお餅で、田植えが無事に終わったことを感謝し、豊作を願っていただきます。
海外における夏至の風習

夏至は特に北欧やイギリスなどの地域で盛大にお祝いされます。
日本よりも緯度が高いヨーロッパの地域では、夏と冬で日照時間が大きくことなり、夏至のころは特に明るい陽射しが降りそそいでお祝いムードが高まることから、スウェーデンでは夏至祭に豊穣を願うポールをたてて、冬のクリスマスと同じくらい大切なお祝いと捉えられています。
また北極圏では夏至の前後には1日中太陽が沈むことがない「白夜」が訪れ、長い冬と対照的な明るい季節を存分に楽しみます。
二十四節気「夏至」は6月21日~7月6日
日本の季節の目安となる二十四節気では、夏至日からの約15日間のことを夏至と呼びます。
夏至日を過ぎると、太陽が昇っている時間は少しずつ短くなっていきますが、日本では梅雨明けの後から本格的に夏の暑さとなっていくおとから、体感としては夏至のころから夏がいよいよ始まると感じる方が多いかもしれません。
2025年の冬至は6月21日(土)~7月6日(日)。
7月7日からは次の節気「小暑(しょうしょ)」です。
七十二候では「乃東枯」「菖蒲華」「半夏生」
二十四節気のそれぞれを「初候」「次候」「末候」の三つに分けたものが「七十二候」です。
6月21日~7月6日は七十二候で「乃東枯」「菖蒲華」「半夏生」となります。
乃東枯(なつかれくさかるる) 6月21日頃~

夏至の初候は「乃東枯(なつかれくさかるる)」。
冬に芽を出し、夏になると枯れる「ウツボグサ」のが枯れるころのことを言います。
冬至の初候「乃東生(なつかれくさしょうず)」と対になっている七十候です。
菖蒲華(あやめはなさく) 6月26日頃~

6月26日からは、「菖蒲華(あやめはなさく)」。
菖蒲(しょうぶ)という字を使っていますが、ここでいう花はあやめのこと。
梅雨の雨に濡れて、紫の色が濃くなる様も、季節の風物詩として美しく楽しめます。
半夏生(はんげしょうず) 7月1日頃~

夏至の末候は「半夏生(はんげしょうず/はんげしょう)」。
半夏(=カラスビシャク)が生えるころという意味で、昔はこの頃までに田植えを終えることの目安とされていました。
半夏生は中国から伝わった暦をもとにした二十四節気・七十二候のひとつであると同時に、そこから派生した日本独自の暦・雑節のひとつでもあります。
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