叙勲と褒章の違いとは?制度の仕組みから、お祝いの仕方まで丁寧に解説

大切な方が叙勲や褒章を受けたとの知らせを受け、「叙勲と褒章は何が違うのだろう」と疑問を持たれた方も多いのではないでしょうか。
どちらも国が功績を称える栄誉ある制度ですが、授与の対象や目的、章の種類にはそれぞれ違いがあります。
こちらでは、叙勲と褒章の違いを丁寧にご説明するとともに、お祝いのマナーや贈り物の選び方についてもご紹介いたします。
大切な方の受章を心からお祝いされるための、ご参考にしていただけましたら幸いです。
宮内庁御用達 漆器 山田平安堂

創業1919年の漆器専門店・山田平安堂。
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叙勲と褒章の違いとは?

「叙勲(じょくん)」と「褒章(ほうしょう)」は、いずれも国が個人の功績を称え、授与する栄誉ある制度です。
ただし、授与の対象となる功績の性質や、章の種類に違いがございます。
叙勲とは
叙勲とは、国家や社会のために長年にわたって尽力し、顕著な功績を残した方に対して、国が勲章を授与する制度です。
日本の叙勲制度は明治時代から続く歴史ある仕組みで、主に公務員・医療・福祉・産業・学術の各分野で長期的に貢献された方が対象となります。
授与される章は「勲章」と呼ばれ、旭日章や瑞宝章など複数の種類があります。
毎年4月29日(昭和の日)付の「春の叙勲」と、11月3日(文化の日)付の「秋の叙勲」の年2回、内閣府から発表されます。
褒章とは
褒章とは、学術・芸術・スポーツ・社会奉仕・業務精励など、特定の分野で優れた行いや功績のあった方に対して授与される章です。
叙勲が長年の功績の蓄積に着目するのに対し、褒章は行為や業績そのものの優秀さを称えるという性格があります。
授与される章は「褒章(ほうしょう)」と呼ばれ、色や種類によって対象となる功績の分野が異なります。
叙勲と同じく年2回、春と秋に発表されます。
叙勲と褒章の比較表
叙勲と褒章の主な違いを、以下の表にまとめました。お祝いの品をお選びになる前に、受章内容をご確認いただくと良いでしょう。
| 叙勲(じょくん) | 褒章(ほうしょう) | |
|---|---|---|
| 授与されるもの | 勲章 | 褒章 |
| 対象となる功績 | 国家・社会への長年の貢献 | 特定分野での優れた行為・業績 |
| 主な対象者 | 公務員・医療・産業・学術など | 学術・芸術・スポーツ・社会奉仕など |
| 発表時期 | 春(4月29日付)・秋(11月3日付) | 春(4月29日付)・秋(11月3日付) |
| 種類の例 | 旭日章・瑞宝章・文化勲章など | 紫綬褒章・黄綬褒章・藍綬褒章など |
| のし表書きの例 | 御叙勲御祝・御受章御祝 | 御受章御祝・御褒章御祝 |
叙勲・褒章の種類一覧

勲章の主な種類
叙勲で授与される勲章には、以下のような種類があります。
旭日章(きょくじつしょう)
民間企業や団体などで顕著な功績をあげた方に授与される勲章です。
功績の内容に着目して授与されるという点が特徴で、旭日大綬章から旭日単光章まで6つの等級があります。
瑞宝章(ずいほうしょう)
公務員や学校の教職員、医療・福祉の従事者など、公共的な業務に長年携わってこられた方に授与される勲章です。
勤続年数や職務内容をもとに授与の基準が設けられており、瑞宝大綬章から瑞宝単光章まで6つの等級があります。
文化勲章(ぶんかくんしょう)
文化の発展や普及に功績のあった方に授与される勲章です。
芸術・学術・スポーツの分野などで卓越した成果を残した方が対象となります。
桐花大綬章・大勲位菊花章
内閣総理大臣経験者や国家の最高水準の功績をお持ちの方に授与される、とりわけ格式の高い勲章です。
一般の春秋叙勲とは異なる特別な機会に授与されます。
褒章の主な種類
褒章には、授与の対象となる功績の内容によって、以下のような種類があります。
紫綬褒章(しじゅほうしょう)
学術・芸術・スポーツ分野において優れた業績を残した方に授与されます。
ノーベル賞受賞者や、著名な芸術家・スポーツ選手が受章することで広く知られています。
黄綬褒章(おうじゅほうしょう)
農業・商業・工業などの分野で業務に精励し、他の模範となった方に授与されます。
卓越した技能を持つ職人や商工業者の方が受章されることが多い褒章です。
藍綬褒章(らんじゅほうしょう)
会社や団体等の役員・管理職として公衆の利益増進に尽くした方や、公共的な分野への寄付に貢献した方に授与されます。
地域社会への貢献や、NPO・公益活動などで活躍された方が対象となることも多い褒章です。
緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)
自発的な社会奉仕活動に尽くした方に授与されます。
長年にわたってボランティア活動や地域福祉に貢献された方が対象です。
紅綬褒章(こうじゅほうしょう)
自己の危難を顧みず、人命救助に尽力した方に授与される褒章です。
紺綬褒章(こんじゅほうしょう)
公共事業に私財を寄付した方に授与される褒章です。
一定額以上の寄附を行った個人・法人が対象となります。
叙勲・褒章のお祝いマナーについて

叙勲・褒章のお祝いは、日常のお祝いとは異なる特別な意味をもつ場です。
マナーをきちんと押さえておくことで、受章者の方への敬意が自然と伝わるのではないでしょうか。
のし・水引の選び方
叙勲・褒章いずれのお祝いの場合も、のし紙の水引は「紅白の花結び(蝶結び)」をお選びください。
花結びは何度繰り返してもよいおめでたいことに用いるものとされており、受章のような慶事にふさわしい水引です。
のし紙の表書きは「御祝」「御受章御祝」が一般的です。
受章した内容を記載される場合は、叙勲であれば「御叙勲御祝」「旭日章御受章御祝」など、褒章であれば「御受章御祝」「黄綬褒章御受章御祝」のように、受章した章の名称を添えるとより丁寧な印象になります。
なお、「受賞」ではなく「受章」と記すのが正しい表記ですので、ご注意いただけましたら幸いです。
お祝いの相場
叙勲・褒章いずれのお祝いも、受章者との関係性によって贈り物の相場は異なります。
個人でお贈りする場合は10,000円〜30,000円程度、法人や団体からお贈りする場合はそれ以上になることも多いようです。
祝賀会に招かれている場合は、会費とは別に品物やご祝儀をご用意されるのが一般的です。
あくまでもひとつの目安ですので、日頃のご縁の深さやお付き合いの度合いに応じて、無理のない範囲でお選びいただくのがよいでしょう。
贈るタイミング
叙勲・褒章のお祝いの品は、受章のお知らせをいただいてから1〜2週間以内を目安にお届けになるとよいでしょう。
祝賀会が開かれる場合には、会の前日までにお届けになるか、当日会場にお持ちになる方も多いようです。
いずれの場合も、事前に受章者のご都合を確認された上でお贈りになると、より丁寧な印象を持っていただけるのではないでしょうか。
叙勲・褒章のお祝いにふさわしい品物の選び方
受章のお祝いの品は、功績に添えるものとして、いくつかの点を意識してお選びになると選びやすくなるのではないでしょうか。
記念として手元に残るもの
叙勲・褒章はいずれも人生の中でもとりわけ晴れやかな節目です。
消えてしまう消耗品よりも、手元にずっと残り、受章の喜びを思い出せるような品をお選びになるのがおすすめです。
飾り物や写真立て、上質な漆器など、日常の暮らしの中で大切に使い続けられるものが喜ばれます。
上質さと日本らしさが感じられるもの
受章という特別な機会には、上質さと日本らしさが感じられるものがおすすめです。
国からの表彰という意味がある場でもありますので、日本の伝統工芸品を選ばれる方も多くいらっしゃいます。
褒章の分野に添えたものを選ぶ
褒章の場合、授与の分野が明確であることが多いため、受章者の功績のジャンルに寄り添う品を選ぶのもひとつの方法です。
たとえば、芸術分野で紫綬褒章を受章された方であれば、美しい造形の漆器や装飾品が喜ばれることもございます。
贈る相手の暮らしや好みを思い浮かべながら、選んでみてはいかがでしょうか。
叙勲・褒章のお祝いにおすすめのギフト
宮内庁御用達の漆器専門店・山田平安堂では、叙勲・褒章という晴れやかな節目にふさわしい贈り物を多数ご用意しております。
日本の伝統工芸である漆器は、古くから格式ある贈答品として大切にされてきた品々です。
特別なシーンでの贈り物としても安心してお選びいただけますよう、熨斗・ラッピング(無料)サービスも承っておりますので、どうぞお気軽にお申しつけ下さいませ。
※表示価格は2026年6月現在のものです。
受章の喜びを末永く飾る、胡蝶蘭の飾皿
商品名:飾皿 胡蝶蘭
価格:55,000円(税込)〜
叙勲・褒章のお祝いに定番の胡蝶蘭を、伝統工芸の技で描いた飾皿です。
胡蝶蘭は「幸せが飛んでくる」という意味をもつ縁起のよい花として知られており、受章のような慶事のお祝いにたいへん重宝されてきました。
枯れることなく飾り続けられるため、受章の記念として玄関やお部屋に長く愛でていただけるお品です。
ネームプレートや敷板とのセットもご用意しております。
記念の一枚を美しく飾る、春秋模様の写真立
商品名:写真立て / フォトスタンド 春秋
価格:19,800円(税込)
春と秋の花を漆で描いた、落ち着いた佇まいの写真立です。
伝達式やお祝いの席での記念写真を飾るお品として、受章者の方に末永くお使いいただけるのではないでしょうか。
「春秋」の意匠は叙勲・褒章の発表時期とも重なり、晴れやかな節目を静かに祝う贈り物としておすすめいたします。
大切なものを静かに収める、秋草模様の手文庫
商品名:手文庫 秋草
価格:22,000円(税込)
秋の草花を描いた、趣ある手文庫です。
手文庫とは、書状や大切な書類を収める小箱のことで、古くから贈り物として重宝されてきました。
受章後に手元に届く賞状や勲記・褒章記の保管にも、丁寧な仕立てのこうした箱は喜んでいただけるのではないでしょうか。
日本の秋らしい上品な絵柄が、男女を問わずお使いいただけるお品です。
二つの伝統技法が出会う、祝いの席にふさわしいぐい呑み
商品名:【江戸切子×蒔絵】ぐい呑み しぶき
価格:19,800円(税込)〜(単品)/ 49,500円(税込)(朱×黒ペア)
日本を代表する伝統工芸・江戸切子に、漆器の技法である蒔絵を組み合わせた、ここにしかないぐい呑みです。
底面には菊の紋様を切子で、側面には「しぶき」の模様を蒔絵で描きました。
菊は長寿と繁栄を象徴する縁起のよい意匠として古くから尊ばれてきた花です。
お酒がお好きな受章者への贈り物に、特別感を添える一品としておすすめいたします。
晴れやかな節目に寄り添う、ひな菊の蒔絵ペンダント
商品名:ペンダント S ひな菊
価格:33,000円(税込)〜(ゴールド・シルバー)/ 44,000円(税込)(朱金)
小さなひな菊の花を蒔絵で繊細に描いた、クリスタルガラスのペンダントです。
金・銀・朱金から仕上げをお選びいただけますので、受章者の方のお好みや普段の装いに合わせて贈っていただけます。
女性の受章者への叙勲・褒章のお祝いとして、日々の装いに品よく添えられるアクセサリーをお探しの方におすすめいたします。
よくあるご質問
Q. 叙勲と褒章の一番の違いは何ですか?
叙勲は、国家や社会に対する長年の貢献に対して勲章を授与するものです。一方、褒章は、学術・芸術・スポーツ・社会奉仕など特定の分野での優れた行いや業績に対して授与されるものです。どちらも国が功労を称える制度ですが、叙勲が「長期的な功績の蓄積」を重視するのに対し、褒章は「功績・行為の優秀さ」に着目する点が大きな違いといえます。
Q. 叙勲と褒章では、お祝いの仕方に違いはありますか?
基本的なお祝いの仕方は叙勲・褒章ともに同様です。水引は紅白の花結び(蝶結び)をお選びいただき、のし紙の表書きは「御受章御祝」が共通して使えます。より丁寧にされたい場合は、受章された章の名称(例:「御叙勲御祝」「黄綬褒章御受章御祝」など)を記載されるとよいでしょう。
Q. 春の叙勲・秋の叙勲はいつ発表されますか?褒章も同じですか?
叙勲は毎年4月29日(昭和の日)付の「春の叙勲」と、11月3日(文化の日)付の「秋の叙勲」の年2回発表されます。褒章も同じく年2回、春と秋に同じタイミングで発表されます。受章者には内閣府から通知が届き、その後に伝達式が行われます。お祝いの品を贈る際は、伝達式の日程を目安にお届けのタイミングを調整されるとよいでしょう。
Q. 褒章のお祝いに、叙勲のお祝い品と同じものを贈っても大丈夫ですか?
はい、まったく問題ございません。叙勲・褒章はどちらも栄誉ある受章であり、贈り物の選び方に明確な違いはありません。飾り物・写真立て・漆器・アクセサリーなど、記念として手元に残るものや、上質な日本の伝統工芸品は、いずれの受章のお祝いにもふさわしい贈り物です。
Q. 叙勲・褒章のお祝いのお返しは必要ですか?
叙勲・褒章を受けた方からのお返しについては、必ずしも必要ではないとされています。ただし、祝賀会を開いてお祝いしてもらった場合や、高額な品をいただいた場合には、内祝いや引き菓子などをお返しになる方も多いようです。受章者のご事情やお気持ちを大切にしながら、無理のない範囲でご対応されるとよいでしょう。



























































