蒔絵が輝く漆器のボールペン

日本の伝統工芸である蒔絵(まきえ)を施したボールペンは、その立体的な美術描写が生み出す精緻さ、流麗さを手元で味わえるのが魅力です。

万年筆よりも肩の力を抜いて、日常使いしやすいボールペン。初めて蒔絵の作品を手にする方にもおすすめですよ。

世界に漆器をJAPANと言わしめた、蒔絵を手元で堪能する。

世界に漆器をJAPANと言わしめた、蒔絵を手元で堪能する。

蒔絵(まきえ)とは、漆器に漆を用いて絵や文様を描き、金銀粉を蒔いた後、さらに磨き上げる漆芸を代表する伝統技法のことを言います。

19世紀、パリで行われた万博において西欧の人々に日本の芸術、日本の文化力を知らしめたと言われるのが、この蒔絵という技法です。

平安の雅を愛した貴族、時代を謳歌した豪族、武家たち・・・。そして、言葉も文化も精通してなかったかつての西欧の人々の心をも魅了した、精巧で華やかな蒔絵の美。漆器の蒔絵ボールペンは、そんな日本が誇る普遍的な美を手元で堪能できる贅沢な一品です。

艶やかに光る黒い塗装面に、重厚な黄金の輝きが映える蒔絵、また彩り鮮やかな螺鈿の漆工芸は、とくにヨーロッパの富裕層のあいだで評判となり、日本という東方の未知の国を象徴する物品として珍重された。一七世紀から一八世紀の文献に登場する「ジャパン japan」の語は、広義の塗物を意味するが、それは、このような日本製漆器愛好を背景としている。

国立歴史民俗博物館『企画展示 URUSHIふしぎ物語 -人と漆の12000年史-』(歴史民俗博物館振興会、二〇一七)一八七頁

蒔絵の美しさはそのままに、万年筆よりも使いやすい。

蒔絵の美しさはそのままに、万年筆よりも使いやすい。

漆黒のボディに蒔絵の装飾が輝くペンは、大切な愛用品の一つとするべく新しいペンを探す上で誰しもが候補の一つに挙げるのではないでしょうか。

仕事道具として常に携えているためのペンなど、日常使い出来ることに重きを置く方や、まずは気軽に蒔絵を楽しみたい方へ、ボールペンがおすすめです。

おすすめの漆器のボールペン4選

ここからは、おすすめの蒔絵が美しい漆器のボールペンをご紹介いたします。使うほどに味が出る漆器だからこそ、どんな時も使いたくなるようなお気に入りの一品をお探し下さい。

【宮内庁御用達 漆器 山田平安堂 × セーラー万年筆】蒔絵ボールペン 龍閃

セーラー万年筆と山田平安堂の共同作品。力強く飛翔する龍の軌跡を描いたような蒔絵が美しい。黒と金のみで色数が抑えられているため、躍動感ある作品ながら様々なビジネスシーンでも良い意味で目立ちすぎない、絶妙なバランス。

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【セキセイ】輪島塗蒔絵 雅風ボールペン

G20大阪サミット2019にて首脳会議の筆記具としても採用されたセキセイ株式会社の輪島漆蒔絵ボールペン。輪島塗りの魅力である漆の塗りと蒔絵の美しさが特徴で、漆椀のようにしっとりと手に馴染む。

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【プラチナ万年筆】加賀平蒔絵ボールペン

スペア・カートリッジ使用万年筆の先駆者としても有名な、プラチナ万年筆。日本の風情を感じさせる和柄を繊細な技法により表現し、高級感と独特な世界観を演出している一品。蒔絵作品の入門品としてもおすすめ。

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【セーラー万年筆】優美蒔絵[枝垂桜](2色ボールペン+シャープペンシル)

手作業にこだわり、国内生産を一貫しているセーラー万年筆。「蒔絵」の世界をもっと気軽に楽しみたい、という声に応えて誕生たというこのペンは、現代の印刷技術と手作業を組み合わせた装飾が特徴的。複数の機能を備えている、日用品としての機能性の高さも嬉しい。

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まとめ

一本は持っておきたい、上質なボールペン。

シンプルながら奥深い蒔絵の美しさは、日常使いすることで日々目にしても、決して色褪せることはありません。

蒔絵の万年筆をお探しの方はこちらもぜひご覧ください。