餞別の品、何を贈る?お世話になった方への想いが伝わるギフトの選び方とおすすめの品

「お世話になったあの方へ、餞別の品として何を贈ろうか——」と、贈り物選びに迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
退職・転勤・引っ越し・ご栄転・海外赴任など、人生の節目には、これまでお世話になった方とのお別れの場面が訪れます。長きにわたるご厚情への感謝と、新たな門出を祝うお気持ちをきちんと形にしたいとお考えになるのは、ごく自然なことではないでしょうか。
こちらでは、餞別の意味や由来から、相場・のしのマナー・贈る相手別の選び方まで、迷いやすいポイントを丁寧に整理してご紹介いたします。お世話になった方への餞別の品選びの参考にしていただけましたら幸いです。
宮内庁御用達 漆器 山田平安堂

創業1919年の漆器専門店・山田平安堂。
ハレの日の器から、日常の食卓を彩る器まで、ライフスタイルに合わせて楽しめる漆器をご提案。
他にも、記念品や大切な方への贈り物など、法人様をはじめ個人的なギフトまで、国内外問わず広くご愛用いただいております。
餞別とは?意味と由来

「餞別(せんべつ)」とは、遠方へ旅立つ方や、新たな場所へ向かわれる方へ、お別れと門出を祝うお気持ちを込めて贈るお金や品物のことを指します。
「餞」という字は、「はなむけ」とも読みます。
はなむけは「馬の鼻向け(はなむけ)」が語源とされており、長旅へ出る方を見送る際に、道中の無事を祈り、馬の鼻先を行き先のほうに向けるという意味がございます。
「はなむけの言葉」「はなむけの品」という現代の言い回しも、ここから受け継がれてきたものです。
退職・転勤・引っ越し・海外赴任・卒業など、これまでお世話になった方と離れる節目に、感謝とお祝いの両方の気持ちを託してお渡しするのが、餞別という贈り物のかたちです。
お渡しする品は、現金・商品券・記念の品など、さまざまな形が広く選ばれております。お相手との関係性や送り出される場面に応じて、ふさわしい一品をお選びいただくとよいのではないでしょうか。
餞別を贈るシーンと、それぞれの想い

ひとくちに「餞別」と申しましても、贈る場面によって込められるお気持ちやふさわしい品は少しずつ異なります。
こちらでは、餞別をお贈りする代表的な場面を整理しながら、それぞれの想いの込め方についてご紹介いたします。
1.退職・ご定年へのお餞別
長年お勤めいただいた方や、ご定年を迎えられる方へのお餞別は、これまでのご尽力への感謝と、第二の人生を寿ぐお気持ちを込めてお贈りいたします。
お世話になった上司・先輩・恩師など、目上の方への餞別では、現金よりも品物を選ばれる方が多い傾向にあります。これは、現金は「生活費の足し」と受け取られやすく、目上の方への贈り物としては失礼にあたると考えられているためです。
ご定年後の暮らしを丁寧に彩る、長く形に残る品をお選びいただくと、感謝の気持ちが静かにお伝えできるのではないでしょうか。
2.転勤・異動・ご栄転へのお餞別
転勤・異動・ご栄転で離れていかれる方へのお餞別は、新天地でのご活躍をお祈りする気持ちを込めてお贈りいたします。
新しい職場や赴任先へ持って行きやすい、かさばらない品が喜ばれる傾向にあります。お引越しの荷物が増える時期でもありますので、お相手のお荷物の負担にならないサイズ感を意識してお選びになると、より丁寧な印象になります。
ラペルピンやネクタイピンなど、新たな門出の装いに添えていただける小物も、ご栄転をお祝いする品として人気がございます。
3.引っ越し・お住まいの移転へのお餞別
遠方へお引っ越しされる方や、ご近所のお付き合いがあった方への餞別では、これまでのご縁への感謝と、新しいお住まいでの幸せを願うお気持ちを込めてお贈りいたします。
ご家族で移られる場合は、ご夫婦やご家族でお使いいただけるペアの器や、新居の食卓を彩る品がふさわしいでしょう。
お引っ越しの最中はものが増えがちなため、あまりかさばらず、かつ記念となるような贈り物を検討すると良いでしょう。
4.海外赴任・ご留学へのお餞別
海外赴任やご留学で日本を離れる方への餞別は、異国の地で日本の風景を思い出していただける、和の趣ある品が喜ばれます。
日本の伝統工芸の小物は、現地の方々への手土産や、ご自身の暮らしを彩る品としても重宝していただけます。海外でのご活躍の場面で、日本らしい意匠の小物が話のきっかけになることもございます。
持ち運びの際に割れにくい品や、軽量で薄手の品をお選びいただくと、お荷物の負担が少なく、喜んでお持ちいただきやすいのではないでしょうか。
5.ご卒業・新たな門出へのお餞別
ご卒業や独立など、新しい一歩を踏み出される方へのお餞別は、これからのご活躍を願う応援のお気持ちを込めてお贈りいたします。
社会へ出られる方には、お仕事の場で長くお使いいただける和小物やビジネスシーンに寄り添う品がおすすめです。
お渡しする際に、これまでの思い出やこれからへの励ましの言葉を添えていただくと、品物以上に心に残る贈り物となりそうです。
餞別の相場はどのくらい?贈る相手別の目安

餞別の相場は、お相手との関係性によって大きく変わってまいります。一般的には、以下のような金額が目安とされております。
| お相手 | 個人で贈る場合 | 連名(職場・グループ)の場合 |
|---|---|---|
| 上司・お世話になった目上の方 | 5,000円〜10,000円程度 | 合計10,000円〜30,000円程度 |
| 同僚・ご友人 | 3,000円〜5,000円程度 | お一人1,000円〜3,000円程度を持ち寄り |
| 後輩・部下 | 3,000円〜5,000円程度 | 合計5,000円〜10,000円程度 |
| ご近所の方・ご友人 | 3,000円〜5,000円程度 | —— |
| ご親族 | 5,000円〜30,000円程度 | —— |
あくまでもひとつの目安ですので、お相手との関係性や、これまでお世話になった度合いに応じて柔軟にお考えいただければと思います。
高価すぎる品はかえって受け取る側にお気をつかわせてしまうことがございます。お相手の負担にならない範囲で、心のこもった一品をお選びいただくのがよいでしょう。
餞別の品の選び方で大切にしたい4つの視点

餞別の品は、お相手の新たな門出にそっと寄り添う贈り物です。何を基準にお選びすればよいか迷われる方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、お選びの際に意識していただきたい四つの視点をご紹介いたします。
1.持ち運びやすく、新生活の負担にならない品
転勤・引っ越し・海外赴任など、お引越しを伴う門出の場合、贈り物が大きすぎると新生活のお荷物になってしまうこともございます。
コンパクトで軽やかな小物や、薄手で持ち運びやすい品をお選びいただくと、お相手も負担なくお持ちいただけます。お渡しする際に「お荷物を増やしてしまいすみません」とひと言添えると、より丁寧な印象になります。
2.縁起の良さや吉祥の意匠を備えた品
餞別はお別れの場面ではありますが、同時に新たな門出をお祝いする贈り物でもあります。
鶴・亀・松・梅・結び・金雲など、古くから縁起の良い意匠とされてまいりました吉祥のモチーフが描かれた品は、お相手の新天地での幸福やご活躍を願うお気持ちを静かに伝えてくれます。
日本の伝統工芸品には、こうした縁起の良い意匠が丁寧に施されたものが多くございます。
3.実用性と記念性を兼ね備えた品
日常の暮らしの中でお使いいただける品は、お手に取られるたびに「あの時の餞別」として思い出していただきやすい贈り物です。
晩酌のひとときに寄り添うペアのグラスや、お仕事の装いを引き立てる小物など、お相手の暮らしや働く姿が自然に浮かぶ品をお選びいただくと、贈り物としての温度が一段と高まるのではないでしょうか。
4.日本の趣を伝える、和の意匠を備えた品
海外赴任やご留学で日本を離れる方への餞別では、日本ならではの伝統的な意匠を備えた品が、現地での暮らしに彩りを添えてくれます。
漆器・蒔絵・和小物などは、現地の方々との交流のきっかけにもなり、お相手の暮らしを和やかに支えてくれます。
かさばらず、割れにくい和小物をお選びいただくと、お荷物にも優しい一品となりそうです。
餞別ののし・表書きのマナー
餞別の品にはのし紙をかけてお渡しするのが、丁寧な印象となります。
水引は、何度繰り返しても良いお祝い事を意味する「紅白の蝶結び」が一般的です。退職・転勤・引っ越し・卒業など、餞別を贈る多くの場面で用いられております。
表書きは、お相手との関係性や場面によって使い分けるのが望ましいとされております。目上の方には「御餞別」という言葉が失礼にあたると感じられる場合もございますので、状況に応じた表書きをお選びいただくと安心です。
シーン別・餞別の表書き早見表
場面ごとの表書きの目安を一覧にまとめました。お相手や状況に応じて、ふさわしい言葉をお選びいただけましたら幸いです。
| シーン | 目上の方への表書き | 同僚・ご友人・後輩への表書き |
|---|---|---|
| 退職・ご定年 | 御礼/謹呈/御祝 | 御餞別/おはなむけ |
| ご栄転・ご昇進 | 御祝/祝御栄転 | 御餞別/御祝 |
| 転勤・異動 | 御礼/おはなむけ | 御餞別/おはなむけ |
| 引っ越し | おはなむけ/御礼 | 御餞別/おはなむけ |
| 海外赴任・ご留学 | 祝御渡航/おはなむけ | 御餞別/おはなむけ |
| ご卒業 | 御祝/祝御卒業 | 御餞別/おはなむけ |
「御餞別」は、もともと目下の方から目上の方へ贈る際にはふさわしくない表現とされてまいりました。お世話になった上司や先輩へお贈りする際は、「御礼」「おはなむけ」「御祝」など、お相手の立場を立てた表書きをお選びいただくのが安心です。
連名で贈る場合は、表書きの下に代表者のお名前を中央に書き、その左側にその他の方のお名前を並べるのが一般的です。人数が多い場合は「○○部一同」「有志一同」などとまとめ、別紙にお名前を記してお添えするとよいでしょう。
餞別の品におすすめのギフト
宮内庁御用達の漆器専門店・山田平安堂では、お世話になった方への餞別の品にふさわしい、和の趣を備えた贈り物をご用意しております。
コンパクトで持ち運びやすく、縁起の良い意匠を備えた品々は、新たな門出を迎える方への餞別としてもご利用をいただいております。
大切なシーンでも安心してお選びいただけますよう、熨斗・ラッピング(無料)サービスを承っておりますので、お気軽にお申しつけ下さいませ。
※表示価格は2026年5月18日現在のものです。
縁起の良い市松小箱×老舗ようかん詰め合わせギフトセット
商品名:≪創業120年赤坂青野×宮内庁御用達 漆器 山田平安堂≫小箱 市松ひとくち羊羹
価格:6,380円(税込)
どこまでも続く市松模様に、これからもご縁が続くことを願って
古くから繁栄が「途切れず続く」意匠として親しまれてきた市松絵柄を描いた小箱に、創業120年を数える老舗「赤坂青野」のひとくちサイズの羊羹をお詰めしております。
お別れの席や引き継ぎの場でそっとお渡ししやすい、ほどよい大きさが特徴です。羊羹を召し上がっていただいた後も、漆器の小箱は小物入れや名刺入れとしてお手元にお残しいただけます。
「消えものとしての受け取りやすさと、形に残る記念性を、ひとつの贈り物で叶えたい」とお考えの方への餞別の品としてお選びいただけましたら幸いです。
新たなご縁を結ぶ祈りを込めて。梅結びのラペルピン
商品名:【宮内庁御用達 漆器 山田平安堂】ラペルピン 梅結び
価格:4,400円(税込)
ジャケットやスーツの胸もとに吉祥の花を咲かせるラペルピン
漆と蒔絵の技法で「梅結び」の意匠を仕立てたラペルピンでございます。梅結びは、固く結ばれてほどけにくいことから、人と人とのご縁が末長く続くことを願う吉祥の結び目として親しまれてまいりました。
スーツやジャケットの襟元にそっとお付けいただけるよう、控えめながら和の趣がただよう小ぶりな仕立てです。新天地での新たなご縁が、健やかに結ばれていくようにとの祈りを込めてお贈りいただけます。
梅結びの他にも、だるまや折り鶴といった、日本の縁起絵柄からお選びいただけます。
ご栄転や新天地への転勤を迎える上司・先輩への餞別の品としてお選びいただけましたら幸いです。
新天地でのご活躍を願う、金雲のラペルピン
商品名:【宮内庁御用達 漆器 山田平安堂】【遊び心シリーズ】ラペルピン 金雲
価格:5,280円(税込)
ユーモアがお好きな方に贈りたい遊び心あるギフト
「金雲(きんうん)」と「金運」をかけた、遊び心あるデザインのラペルピンです。
古来より、金色の雲は瑞祥(ずいしょう)として、めでたいことの起こる兆しともされてまいりました。
お仕事のジャケットやスーツにさりげなくつけることで、会話のきっかけともなるデザインではないでしょうか。
新たな職場や赴任先でのご活躍と、好機が幾重にも重なる毎日をお祈りする餞別として、ご栄転・ご独立を迎える方へお贈りいただけましたら幸いです。
新生活に寄り添う、モダンな蒔絵タンブラー
商品名:≪シュトルツルラウジッツ×宮内庁御用達 漆器 山田平安堂≫シュバルツタンブラー 金龍銀龍
価格:8,250円(税込)~
ドイツの老舗クリスタルガラスメーカーとのコラボレーション
ドイツの老舗クリスタルガラスメーカー「シュトルツルラウジッツ」社のガラスタンブラーに、漆芸職人が刷毛目の意匠を施したモダンな一客。
ビールやハイボールはもちろん、アイスコーヒーなども美味しくお召し上がりいただけるのではないでしょうか。
ペアでもお選びいただけますので、ご夫婦へのお餞別としても、新しい暮らしの晩酌のひとときに華やぎを添えるグラスとしてお選びいただけましたら幸いです。
コンパクトな贈り物にも。縁起の良い夫婦箸
商品名:≪吉祥梅箱入り≫夫婦箸 宝尽くし
価格:11,000円(税込)
幸せの「箸渡し」とも言われる縁起物のギフト
天然木・漆塗のペア箸に、だるまや鯛、小判など、日本の縁起模様を散りばめるように描きました。
お箸は「幸せの箸(橋)渡し」とも言われ、結婚祝いや退職祝いなど、はなむけの贈り物としてふさわしいお品です。
また軽くコンパクトですので、海外赴任や留学など、海外へ出発される方への餞別の品に、お相手の負担にならない贈り物をお探しの方にもおすすめです。
よくあるご質問
Q. 餞別の品は、現金と品物のどちらがよいでしょうか?
A. 必ずどちらが正解ということはございません。
お相手が同僚やご友人など気のおけない関係性の方であれば、現金や商品券でも喜ばれることが多いでしょう。一方、上司や先輩など目上の方への餞別では、現金は「生活費の足し」として受け取られかねず、失礼にあたるとされております。
目上の方には、長くお使いいただける品物をお選びいただくのが安心です。
Q. 餞別の品で避けたほうがよいものはありますか?
A. 場面によっては縁起を気にされる方もいらっしゃいますので、お選びの際は意匠やモチーフにも目を向けていただくとよいでしょう。
たとえば、刃物は「縁が切れる」を連想させるとされ、贈り物として避けられることがございます。また、ハンカチは「手巾(てぎれ)」と読み替えられ、別れの意味を強く感じさせるという考え方もございます。
気にされる方は少なくなってきておりますが、目上の方やご年配の方への餞別では、こうした語呂合わせや意匠の意味にも配慮されると安心です。
Q. 餞別を渡すタイミングはいつが適切でしょうか?
A. お別れの最終日や送別会の席など、お相手と直接お会いできる節目にお渡しするのが一般的です。
慌ただしい当日よりも、少し前に「お世話になりました」というお言葉とともにお渡しすると、感謝のお気持ちがより落ち着いてお伝えできます。
遠方へ行かれる方や、当日にお目にかかれない方には、ご出発前にご自宅へお送りする方法もございます。お手紙やメッセージカードを添えていただくと、より心のこもったお餞別となりそうです。
Q. 餞別をいただいた場合、お返し(餞別返し)は必要でしょうか?
A. 餞別はもともと、新たな門出に際していただく「はなむけ」のお気持ちですので、本来お返しを必ずしも必要とするものではありません。
ただし、近年は新しい住所や勤務先に落ち着かれた後、お礼状とともに「御礼」「内祝」「おはなむけ御礼」などの表書きでお返しの品をお贈りされる方もいらっしゃいます。いただいた金額の半額〜3分の1程度を目安にお選びいただくのが一般的です。
Q. 連名で餞別を贈る場合、何人くらいまでが望ましいでしょうか?
A. のし紙に書き入れるお名前は、3名程度までが見た目にも整います。
それ以上の人数で贈る場合は、「○○部一同」「同僚一同」「有志一同」などとまとめてお書きいただき、お名前を別紙に記してお添えするとよいでしょう。
人数が多い場合は、お一人あたりの金額を抑えつつ、贈り物全体としてお相手の暮らしに寄り添う一品をお選びになるのもおすすめです。
Q. 海外赴任の方への餞別では、どのような点に気をつければよいでしょうか?
A. 海外赴任の方への餞別では、まず「お荷物の負担にならない大きさ」を意識してお選びいただくのがおすすめです。
航空機での渡航時は荷物の重量制限もございますので、軽量で薄手の品が喜ばれる傾向にございます。
また、現地の方々との交流のきっかけになる和の趣ある小物や、日本の暮らしを思い出していただける漆器なども、海外でのお仕事や暮らしを彩る贈り物となりそうです。


























































